女子プロレス界で今、最も熱い視線を浴びている「小さな巨人」こと飯田沙耶(いいだ さや)選手。彼女は、スターダム所属のプロレスラーであり、145cmという小柄な体格を補って余りある圧倒的な「筋肉」と、真っ向勝負の「パワー」、そしてバラエティ番組で見せる「愛されキャラ」のギャップが魅力の選手です。
圧倒的な筋肉美と「マッチョ・ゴリさん」の異名
飯田沙耶選手を語る上で欠かせないのが、彫刻のように鍛え上げられたその肉体です。デビュー当時は細身でしたが、欠場期間中の肉体改造を経て、驚異的なバルクアップを遂げました。
その筋肉へのこだわりは本物で、スターダム内で開催された「マッスルコンテスト」での優勝はもちろん、2025年には男子選手が中心のボディビル大会「新日本プロレスコンクルソ」に出場し、並み居る強豪を抑えて準優勝という快挙を成し遂げました。
彼女の代名詞は、分厚い胸板から放たれる「逆水平チョップ」。乾いた爆音が会場に響き渡るその一撃は、新日本プロレスの石井智宏選手を彷彿とさせ、ファンからは「ゴリさん」の愛称で親しまれています。彼女にとって筋肉は単なる武器ではなく、自分を表現する最大のアイデンティティなのです。
天然すぎる素顔と「鬼レンチャン」での再注目
リング上では強面でパワフルな飯田選手ですが、一歩リングを降りると、驚くほど「天然」でおっちょこちょいな一面を見せます。このギャップが、多くのファンを惹きつける要因となっています。
有名なエピソードとして、海外遠征の際に「パスポートが必要」と言われ、自信満々に「年金手帳」を提出したという話があります。また、寮の鍵を忘れて窓から無理やり入ろうとしたところ、自慢の広背筋が窓枠に引っかかって動けなくなり、警察に救助されるという、漫画のような実体験も持っています。
さらに、2026年4月には人気番組『千鳥の鬼レンチャン』の「300mサバイバル」に出場。プロレスラー代表として、自慢の筋肉をアピールしながら全力で走る姿は大きな反響を呼び、プロレスファン以外のお茶の間にも「あの筋肉のすごい面白い人は誰?」と、その名が広く知れ渡ることとなりました。
逆境を跳ね返す「小さな巨人」のプロレス精神
飯田選手の魅力は、決してエリート街道を歩んできたわけではない「雑草魂」にあります。身長145cmは、プロレスラーとしては非常に小利です。しかし、彼女はそれを言い訳にせず、むしろ低重心を活かした独自のファイトスタイルを確立しました。
大きな怪我による長期欠場という苦難も経験しましたが、リハビリ期間中にさらに筋肉を強化して復帰。羽南選手とのタッグチーム「wing★gori」ではゴッデス・オブ・スターダム王座を獲得するなど、実績もしっかりと積み上げています。
師匠である葉月選手や、目標とするパワーファイターたちへのリスペクトを胸に、自分より大きな相手を豪快に投げ飛ばす姿は、見る者に「勇気」と「元気」を与えてくれます。彼女の試合は常にエネルギッシュで、観客を熱狂させる力に満ち溢れています。
「これぞ飯田沙耶」という代名詞的な必殺技(フィニッシュホールド)について詳しく解説します。
彼女の技は、その圧倒的な背筋と腕力を活かした「力強さ」が最大の特徴です。
1. 飯田橋(いいだばし)
飯田選手の代名詞とも言える独創的な丸め込み技です。
相手の腕を複雑にロックした状態で、ブリッジを効かせてガッチリと抑え込みます(変形栄光固め)。
単なるパワーだけでなく、小柄な体格を活かしたテクニックと、鍛え上げた背筋による強固なブリッジがあってこそ完成する必殺技です。ここ一番の勝負どころで繰り出されます。
2. 達者でな(たっしゃでな)
相手をファイヤーマンズキャリー(肩車)の状態で担ぎ上げ、そのまま前方に叩きつける豪快な技です。
自分より大きな相手をも軽々と担ぎ上げるその姿は、まさに「小さな巨人」。技の名前のユニークさと、叩きつけた時の破壊力のギャップが飯田選手らしい一撃です。
3. 垂直落下式ブレーンバスター
師匠である石井智宏選手(新日本プロレス)へのリスペクトが詰まった一撃です。
相手を真っ逆さまに突き刺すこの技は、飯田選手の凄まじい腕力があってこそ成立します。試合の終盤、筋肉がパンパンに張った状態で繰り出されるこの技は、観客のボルテージを最高潮に引き上げます。


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