📌 本記事は連載エッセイ(全7回)の【第2話】です。 最初から読みたい方、全体の目次を見たい方は【第1話】からどうぞ! ➔ 【第1話】 射精に飽きた私が、お尻の中にある【謎のスイッチ】に出会うまで。
偽装された段ボールの到着、そしてお風呂場という名の「秘密の実験室」へ
Amazonでポチってから2日後。
ついに「例のブツ」が我が家に届いた。
配送ラベルの品名欄には、約束通り「PC周辺機器」の文字。
配達員のお兄さんから無表情で受け取り、自室に駆け込んでソッコーで鍵を閉める。
同居人にバレたらその瞬間に人生終了の密輸ミッションは、ひとまず成功だ。
ハサミで段ボールをバリバリと切り裂く。
中から現れたのは、透明な高粘度ローションと、避妊用ではなく今回の作戦のために買ったコンドーム。
「これが、俺を異次元へ連れて行く魔法のアイテムか……」
ボトルのキャップを開け、指先に少しだけ出してみる。
ヌルッ。
信じられないくらいヌルヌルしている。
この得体の知れない液体を、今から自分のお尻の奥に流し込むのだ。
そう思っただけで、まだ何もしていないのに心臓がバクバクと暴れ狂い始めた。
戦いの舞台は、衛生面を考えてお風呂場に決定。
入念にシャワーを浴びて体を清めながら、俺の脳内は完全にパニック状態だった。
「もし、この体勢のまま滑って転んで気絶したらどうなる?」
「救急隊員にお尻がローションまみれの状態で発見されるのか……?」
そんなマぬけすぎる最悪のシミュレーションが頭をよぎり、さらに緊張が高まっていく。
開かれるアナル。ローションの科学力で「にゅるっと」入る新世界
いよいよ、その時がやってきた。
利き手の中指にコンドームを装着する。
そこに、これでもかとローションを塗布。
自分の指なのに、ゴムと潤滑液に包まれて、まるで未知の実験器具のように見えてくるから不思議だ。
意を決して、お風呂場の床にしゃがみ込む。
「いくぞ……」
ゆっくりと、ローションまみれの指先をお尻の入り口へと近づけていく。
ツン、と触れた瞬間、背筋に冷たい違和感が走る。
男として生まれてこの方、ここは「出す専門」の場所だった。
そこへ「入れる」なんて、防衛本能が全力で拒絶反応を起こそうとする。
だけど、現代のローションの科学力は凄まじかった。
痛みに怯えながら、ハァーと息を吐いて指を少し押し込んでみる。
すると、ガチガチだったハズの門番がローションの滑りで一瞬にして無力化された。
にゅるっ。
「……え、入ったわ」
激痛を覚悟していたのに、拍子抜けするくらいすんなりと指の第一関節がお尻の内部に吸い込まれた。素質か?
痛くはない。ただ、ただ、猛烈に奇妙な感覚。
人生で初めて、自分の身体の「内側」に触れている。
そのあまりにも未知すぎる違和感に、俺の脳の処理メーターは完全に振り切れていた。
栗の実を探せ!……っていうか体勢がきつすぎて前立腺どこだよ!?
アナルはあっさりと突破した。しかし、ここからが本当の地獄だった。
目指すは、通常の射精の数倍気持ちいいとされる【謎のスイッチ(前立腺)】。
ネットの事前リサーチによれば、入り口から数センチ入ったところのお腹側(前面)に、コリッとした「栗の実」のような感触の突起があるらしい。
「栗の実……栗の実、どこだ……」
指をさらに奥へとじわじわと挿入し、お腹の方向に向けて指の腹で壁をなぞるように探していく。
だが、ここで重大な問題が発生した。
自分で自分のお尻の奥に指を入れ続けるこの体勢、めちゃくちゃキツい。
不自然に腕を後ろに回し、中腰でバランスを取りながら、指の角度を細かく調整する。
これが信じられないほど全身の筋肉を使う。腕が痛い。腰がツリりそう。
お風呂場で一人、全裸でハァハァと息を切らす男。
肝心の内部はというと、触れるものすべてが未知の粘膜で、どこを触ってもただ「指が入っている」という強烈な不快感があるだけ。
気持ちよさなんて1ミリもない。むしろ、ちょっとトイレに行きたくなるような、不快な感覚が押し寄せてくる。
「どこが数倍の絶頂だよ!前立腺?どこそれ!?ただの壁じゃん!!」
右にひねり、左にひねり、必死に角度を変えて奥を押してみるけれど、宝探しは難航を極める。
腕の筋肉は限界を迎え、指先は疲労でプルプルと震えだした。
お風呂場に響くのは、ローションのヌポヌポという虚しい音と、俺の荒い呼吸声だけ。
「俺は真面目に仕事をして、夜に一体何をやっているんだ……」
ふと我に返り、強烈な自己嫌悪と虚しさが押し寄せてきた。
スイッチの場所が全くわからない。腕は疲れるし、違和感はあるし、全然気持ちよくない。
やっぱりネットの記事は全部嘘だったのか?
結局、何も感じないまま、ただただ体力を激しく消耗して俺の初挑戦は幕を閉じた。
指を抜き、シャワーでローションを洗い流しながら、俺は湯気の中で誓った。
絶対に、あの隠しコマンドを見つけ出してやる。このまま終われるか!
➔ 次のお話を読む:【第3話】 【メスイキできない】お尻のスイッチを刺激しても「違和感・何も感じない」男の試行錯誤
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